サンクラフト・マリン事業部 島根県島根県浜田市外ノ浦町571 0855-22-3283
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魚はどんなところにいるか
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広い海をただ漫然と艇を走らせていても決して魚を釣ることはできません。
魚のいるポイントを見極めてルアーを流し、曳釣りとトローリングは始まります。
魚のいるポイントで船を保ち、船から仕掛けを下ろして行う方法を下げ釣り(ボトム・フィッシング)といいます。
この方法で大漁を狙うならば、魚のいるポイントを正確に掴み、喰いのたつ状況、潮時を把握することに尽きます。魚のいる場所を見極められなければ、まず大漁は見込めません。曳釣りとトローリングでもこれは同様で、広い海をただ漫然と船(ボート)を走らせていたのでは決して魚を釣ることは出来ません。
■季節的に見た魚の居場所
曳釣り、トローリングの対象となる魚は、一般的に回遊魚と呼ばれる魚が中心です。それらはカツオやマグロといった魚に代表されますが、ある一定の期間をかけて日本の沿岸を巡り、索餌しなから移動する習性を持っています。これらの回遊魚は、その年によって多少の差はありますが、殆ど毎年同じ時期に同じ場所に出現します。
春には、南から北上を開始するカツオのことを「上りカツオ」と呼びます。そして夏から秋にかけて南下をはじめ往路に沿って戻り11月頃に東海付近に出現します。このカツオを「下りカツオ」と呼んでいます。この両方のカツオは、それぞれ3〜11月頃にかけて、ボートフィッシングの絶好のターゲットになります。
他にクロマグロもターゲットとなります。一般に小型のものはメジマグロと呼ばれて、カツオと同様日本では代表的な暖流性回遊魚で、毎年5〜6月頃、若魚が九州方面より北上し、7月頃東北海域へと達します。
メジマグロは、黒潮全線域で秋まで停滞して、10月頃南下をはじます。
太平洋沿岸も含めて、日本海れ北海道の沿岸では8〜3月頃、0.5〜4kg程度に成長したメジマグロを曳釣りの対象魚として楽しむことができます。
ブリも3〜5月までの時期を中心に、太平洋岸、日本海岸で産卵し、その子供が毎年6〜11月にかけて日本各地の沿岸に出現します。
回遊魚はこのように、毎年だいたい同じ時期に定まった場所に回遊してきますので、そうした魚の習性、回遊時期を覚えておくことがフィッシングを楽しむ上では重要です。
■時間による魚の居場所の変化
太陽が昇り始めた夜明け、プランクトンや小魚は、海面近くに浮上してきます。するとそれを追って回遊魚も浮上してきます。やがて日が高くなり太陽光線が強くなるしたがって、小魚は下層に沈下したり、物陰に隠れるような行動をとります。そして太陽が西の空にかたむくと再びプランクトンやそれを求める小魚が海面に浮上し、それを求める大型魚も浮上してきます。このような日周運動が海では毎日続けられています。
■潮の状況からみた魚の居場所
日本の沿岸で大きな潮目は、暖流と寒流がぶつかり合う地点です。潮目付近には流されてきた藻・流木、浮遊性のゴミなどが集まり、それを拠り所とする小魚が多数集まります。そして、シイラやカツオ、クロマグロ(メジマグロ)なども集まってきます。したがって、潮目を探し出すことが、大漁への近道となります。
今まで澄んでいた潮が濁ってきたり、濁っていた潮が澄んできたり、潮の色が変化することがありますが、これは、「変わり潮」と呼ばれる現象で一般的に潮が変化する後よりも、変化する前の方が魚は多く釣れるようです。魚には魚の好む水温があります。急激に水温が変化すると好む水温帯を求めて移動します。