わさびと環境
◎ このコーナーでは、わさびを通して学習した環境についてまとめてみました。
○ 植物の3大要素は、窒素、リン酸、カリ、です。
○ わさびは豆科の植物(ねむの木など)があるところでないと育ちません。それは、豆科の植物が自ら窒素を作ることができ、それ
をわさびに与えてくれるからです。
○ わさび谷の水は、地下水ではなく、覆流水(地中水)でないといけません。
○ 道路が広がると、自然のバランスがくずれ、わさびにも影響しているそうです。
○ わさびにつく虫のスリップスなどは、昔にはいなかったそうですが、それがつくようになったことも、環境の変化だと思います。
○ わさび谷の周りには、針葉樹より、広葉樹が適しています。それは、保水がよいからです。もう一つの理由は、杉などの広葉樹は
一年に一度、必ず葉を落とすので、土にたくさんの栄養を与えてくれるからです。また、杉の木の皮の中を水が通ると、酢に変わ
ります。その酢がわさびをダメにしてしまいます。
○ 三葛も昔は、広葉樹ばかりでしたが、木材活用のため、多くの広葉樹が明治・大正時代に切られました。そのため、地力が弱くなり、
わさびが育たなくなったそうです。三葛では今でも各戸に一つはわさび谷を持っていますが、その多くは自然にまかせたままのもので
す。栽培が難しくなったからだと思います。でも、最近では昭和・平成時代と育ってきた広葉樹のおかげで、地力がもどってきたとのこ
とで、元気なわさびがとれるようになってきているということです。とてもうれしいです。
これからもずっと、わさびが元気に育つ
三葛であってほしいと、みんなで願っています ! !