就職活動を振り返って 平成21年度進路

「私の就職活動〜厳しい現実を乗り越えて得たもの〜」
                                  普通科三年 山本めぐみ


 私の卒業後の進路は、地元に残って自分の興味ある職種で仕事をすること
でした。その夢のため夏休みから企業の選択から履歴書の作成・一般常識の
勉強など就職への準備をしてきました。
 最初に勧めて頂いた会社は、希望していた事務の仕事でした。試験まで約
三ヶ月の期間があり、その間に準備すべき事をしっかり行い、これで大丈夫
だと思い試験に臨みました。しかし、今年の就職活動は、想像した以上に厳しく、
試験当日会場に二人採用のところを私を含めて四人受験していました。このよう
なことを予想していなかったので凄く弱気になってしまい、一般常識も作文もできなく不合格になってしまいました。
 二社目は、私の最初の職種と違いましたが、私の性格が活かせる会社を先生に探していただき志望しました。試験まで準備をする時間がありませんでしたが、いろいろな先生方の協力により精一杯の準備をしました。試験当日も朝、学校に登校し、面接練習を行い試験場に向かいましたが、不安や緊張を隠しきれず会社に到着しても堂々とした態度を示すことが出来ず結果は不合格。
 三社目は、事務職で試験日までの時間もあり過去の経験を活かし、絶対に今度は合格するぞというつもりで準備しました。当日の朝も学校に登校し面接練習を就職担当の先生と繰り返し実施しました。しかし、なぜか過去の悔しさや今から望む試験の不安から涙が流れ自分自身を抑えきれなくなってしまいました。そのとき、先生がハンカチを貸してくれ「自分自身の気持ちをいまだしておきなさい。泣いた分だけあなたが大きくなり結果はついてくるぞ。頑張る人を神様は絶対に見捨てない。みんな応援しているから、精一杯自分をアピールしてきなさい。がんばれ。」この言葉に励まされハンカチを持って試験に臨みました。私自身精一杯のアピールをし今まで努力した力は出せたと思います。しかし、今回の試験には、事務の資格取得者が受験しており、またしても不合格でした。年末も迫り焦る気持ちと挫折感が私の心を覆っていました。
 しかし、先生が言われたように神様は見捨てていませんでした。今度の仕事は、先生が苦労して捜していただいた学校で学んでいる介護の仕事でした。しかも、地元の企業でした。私自身怪我をしてあきらめていた介護職でした。会社訪問には先生もついて行ってくださり、私のことを一生懸命アピールしてくれました。本番の試験でも落ち着いて、私自身のことを素直にアピールすることができ、結果、合格をしました。
 私は、三ヶ月間就職が決まらず年を越してしまうのでは、と思っていただけに年内に決まったときは本当に嬉しかったです。二社目の不合格が分かったとき、不況でもう就職がないのではないかと悩む日ばかりでしたが、先生が言ってくれた「頑張る人を神様は見捨てないぞ。」という言葉が本当だということが今、分かりました。親を信じ、先生を信じ、最後まで諦めず頑張り、社会人の仲間入りできる事を本当に嬉しく思います。今後、この経験を生かし、いかなる時も、私のために一生懸命になって相談に乗ってくれ、悔し涙を流したとき励まし続けてくれた先生方、両親に感謝し、立派な社会人になっていきます。ありがとうございました。後輩のみなさんへ「頑張る人を神様は見捨てません。」先生を信じて努力してください。夢は叶います。




「私の就職活動〜夢に向かって〜」
                          自動車科三年 永嶺弘樹


 私は、トヨタ自動車の内定を頂きました。この百年に一度といわれる金融危
機で、大手であるこの企業の内定を得るのは、とても困難な道のりだと思って
いました。なぜかというと、採用予定者数が四八〇人。昨年に比べ半減してい
たのです。私は、この時点で不況であることをより痛感すると共に、大変なんだ
と改めて思い知らされました。私を含め、多くの平成生まれの者は、生まれたと
きから既に不況でしたので、あまり実感が湧いていませんでした。しかし、いざ就
職活動に取り組むと、じわじわと身に染みて、現状を思い知らされました。とはい
うものの、私の場合、入学直後より将来のことを考えていたので、高校二年生になった時に就職指導の先生から「早めに第一志望を決めていた方がいいぞ」といわれて、その際にトヨタ自動車を勧められていたので、その時、勧められた企業に入社する意思を定めました。先生からその段階で自分の意思を企業に伝えてもらいました。そして、進路を固定することにより、それから先の活動がより明確になりました。進学であっても、就職であっても、早い段階での決断は、競争率の高い進路を選択するなら絶対有利に働きます。私の場合は、決断は早かったのですが、行動が遅かったので後々苦労しました。家計を助けるため学業と併行してのアルバイトも行っていたので、行動の面では後悔しました。夏休みまでは、学校の授業との併行で就職のための学習をし、夏休みに入ってからは、夕方まで就職のための学習、夕方からは夜までアルバイト、夜から深夜まで又、学習。アルバイトを止めたときからは夜は毎晩友人の家で解らないところを教えてもらって学習していました。たまに、「俺、死ぬかも」と思うこともありましたが、人間の体は元来丈夫に出来ているらしく、どうにか耐えてきました。面接練習もして、いざ本番へ。実は、本番一週間ほど前から緊張がピークに達していました。試験では、人に言えないほどグダグダで正直落ちたと思いました。しかし、面接の熱意が伝わったのか、無事合格を勝ち取りました。当然この結果は、ここまで支えてくれた人達皆さんのお蔭だと思っています。とても、自分の実力で合格したなんて傲慢な気持ちにはなれません。最後に、後輩諸君、行動する前からダメと決めつけないで何事もまず行動してみて、それから判断してください。きっと、その心がけ一つで結果がかなり変わってくると思うし、自分の夢をつかむことが出来ると思います。ありがとうございました。