「水平思考でつながりを」
☆ 移動手段としての鉄道や車、そして飛行機が発明されてからの社会と、 その発明前の社会とは全く違う社会になった。江戸時代の人が今の社会 を見たらどれだけ驚愕するのだろうと思う。一つの発明が大きく社会、 世界を変えてゆくことにつながるんだなあと痛感している。
  ただ、色々な物が発明され日常生活がどんどん便利になってゆくとい うメリットもとても大きいものがあると思うが、その反面のマイナスの 側面も私たちは今は十分頭に入れておくことも大切のように思う。
  
☆ コンピューターの発明から最近のAI(人工知能)。それも対話をし たり問いに対して言語、文章で応えてくれるという生成AI(生成的人 工知能)、チャットGPT(生成可能な事前学習済み変換器)などが話 題になっている。私自身、この内容は理解できないのですが。
  教育の現場ではすでにこのAIとどう付き合うかが議論され、教育の 現場もこれから大きく変化して行くことが予想される。
  問題は、この背景には問いには全てに正解があるという「正解主義」 「縦・垂直思考」があり、そしてその正解を機械に求めること。
そして、「縦・垂直思考」と「横・水平思考」とのアンバランス。
  縦・垂直思考は正解を、他からそれも機械から得てそれに従うという とても狭い生き方に繋がって行く可能性が高い。。
  そして、垂直思考は上、上を目指し,上に登る事自体が目標となり、 際限のない地獄に陥ることになりやすい。上には上があり、高く登って 周囲を見渡すと周りに人はいないということが生じてくる。安らぎを得 にくいということ。自己満足は得られても。
 
  生きること自体には正解は無く、紆余曲折を経ながら、失敗体験をも 重ねながら、誰かに相談したり、されたりして生きてゆきながら人との つながりの中で豊かな人生にしてゆくことが大切なのだと思う。。
  
☆ 社会福祉の思想は、正解を求めるのではなく、様々な壁や生きづらさ の中をお互いに支え合いながら生きてゆこうという横・水平思考。
  この思考も際限がないが、縦・垂直思考と異なり、多くの人とのつな がりを生む、面を生んでゆく豊かさがある。いわゆる社会連帯。
  この言葉は、昨今の自己責任という言葉が広がる中で存在が薄くなっ た言葉の一つ。こうした時代、是非復興させましょう。  (禿)

編集後記