「改めて『いき』」
 
☆ 年末を迎えました。今年も一年あっという間に過ぎていったように思います。また5月にはコロナ感染症が第5類に変更され社会の人の営みも大きく変わったように感じます。ただインフルエンザ等の感染症が季節に関わらず流行る時代になっています。寒暖差の大きい昨今です。気をつけてやってゆきましょう。
  
☆ さて、皆さんのこの一年は如何だったでしょうか。春にはWBCで栗山監督の率いる日本チームの爽やかなプレー、そして優勝に明るい気持ちになられた方も多かったのではないでしょうか。私はチームプレーはオーケストラの演奏に似ているなと感じ、監督はそれぞれの持ち味を引き出す指揮者のような役割だなあと改めて感じました。
   
  その後は国内外でつらい報道が続きました。特にイスラエルとパレスチナの戦いには悲痛な思いで胸がふさがれます。特に子供の犠牲の報道 には。冬を迎えたかの地に一日でも、早く戦いの終わる日が来るのを祈っています。
 
☆ 前回は「はなす」という和語には、漢字で書く「離す」「放す」「話す」のベースであるということを書きましたが、今回は「いき」について。
  この言葉には「息」「域」「生きる」のベースになります。
  生きるとは、「息をしながら域を行き来すること、できること」。これは当法人のベースになる言葉です。
  息の中でも吐く息が大事です。ゆっくりと息を長く吐くことで心は穏やかになります。マインドフルネスや、ヨガ、座禅等で大事にされる息の作法です。   
  そしてもう一つ大事な吐く息の作法に笑いがあります。ヨガにも「笑いヨガ」があり、意識的に腹の底から大笑いすることが気持ち自体を幸せな気分に変えてくれます。
  昔から私たちの国には「笑う門には福来る」という言葉があります。
 
  今年も色々とご支援ありがとうございました。厚く御礼申し上げます。思いがけない色々なことが起きる今ですが、息、笑いを大事にして、質素ながらも来年も穏やかな年にしてゆきましょう。                                     (禿)