「Shrink(シュリンク)」との出会い
☆ 先日、ポコ利用者さんから、これを読んでみませんかと一冊紹介され たのが漫画「Shrinkシュリンク」(集英社)。今現在13巻発行さ れている漫画で既に一部テレビでドラマ化もされているものでした。
  私は全く知らなかったのですが読んでみると、とても内容も深く参考 になる漫画ということが分かりました。
  漫画の主人公は精神科医 弱井幸之助。この精神科医は、自ら発達障 害があることを公表している医師。この医師と様々な精神疾患のある患 者やさんとの関わりが何話にも描かれています。
  ーその中で弱井ドクターが語っている一節のご紹介ー
    有史以来、女性は「話す」ことを通して心を癒してきた。近所の人や、友人    と集まり、時に愚痴を言い、怒りを発散し、ともに笑うことで共感し合ってき   た。
    彼女たちの会話は、細かな情報の共有から始まり、ゆっくり全体像を描く話   し方を通して、自身の考えを整理するというコーピングの役割も担っている。
    大切な時間を新型コロナウイルスに奪われ「ホーム(家、家庭)にいる彼女た   ちの心に、それは澱のようにたまり初めたのだ………
☆ 原作者がこの漫画を描こうと思った動機は、自らの家族が精神疾患を 発病したことがきっかけで、精神科の情報を得ようとしたがその情報の 少なさを実感し、もっと精神科診療について、そして早期受診の大切さ 等を社会に知ってもらいたいという願いから、精神科ドクターのアドバ イス等を参考に作品にしたそうです。
☆ 四年余りのコロナウイルスの流行、その中で精神的な余裕の無さが各 分野、業界、家庭等で見られる今、精神、心について改めて深く考えて みることが大切なのでは思います。
☆ この漫画を読み始めたところ、またこれも不思議な縁で、別の方から 読んでみてくださいと勧められたのが漫画「リエゾン(繋がりという意 味をもつ言葉)」(講談社)。
  この漫画は主人公が児童精神科医。そしてやはり自分自身が発達障害 と公言しているしているドクター。この漫画では患者は児童、生徒達。  先に紹介の漫画とは異なる原作者ですが、この漫画もとても深いもの があります。
  それこそ不思議なリエゾン(つながり)を感じた年末です。
  今年も色々な方に支えられてのポコアポコでした。ありがとうござい ました。 
  来年も変わらずリエゾンを大切にやってゆきますので何とぞよろしく お願いいたします。来年も良い年にしてゆきましょう。    (禿)

編集後記