「からだ」と「こころ」
☆ 「こころ」と「からだ」。この言葉は普通よく使われるが、この二つ の関係について故中井久夫精神科Drは「二つに分けておくとコントロ ーしやすく、便利だからそうしているだけ」と言われてる。
  問題は、こうして分けてコントロールできているうちはいいが、色ん な意味で身心(仏道では身心)に余裕がなくなったりすると、本来無か った境界でもあることからこの境界がぐちゃぐちゃな状況が明らかにな ってくる。だから「心と体」ではなく「こらだ」と言われている。
  図示すれば以下のとおり。
                     心          心
           
           
                     体          体
 
 
  そして身体は心に、心は身体にお互いに様々な影響を与える。
 例えば、痛みがひどかったり頭痛があるとイライラがでたり、落ち込む。  逆に仕事や学校に行きたくなくなると腹痛、頭痛、過呼吸、食欲不振 など身体に症状が出る。
☆ 身体や心それぞれを元気にするメソッドは二千年前以上から考えられ てきてい る。
  身体を元気にするために、よく言われるのは「食べ物、栄養」そして 「運動」。
  心を元気にするものは、目に見えず触れないけど「良い言葉」に出会 うこと。目に見える書かれた「良い言葉」に出会うこと。
  そして、「からだ」と「こころ」を結びつけるのは「呼吸」、「瞑想」
 「運動」。
☆ 特に呼吸について、呼吸中枢と記憶や感情を司る海馬、扁桃体は脳の 中枢に共に近くにあり影響をいい意味でも悪い意味でも影響をお互いに 与えやすい。嫌なことを思い出したり、怖い体験を思い出すと呼吸は乱 れ、浅くなり怒りが湧き上がる。いわゆる「PTSD」など。
  いい意味では、幼い時のいい思い出の歌を歌うと心安らぐなど。
  自律神経系統で自分の思いのままにできるのは呼吸だけ。呼吸を整え ることが感情にも良い影響を与えます。
  からだ、こころ総体を大事にしてやってゆきましょう。 (禿)