「改めて『ポコ・ア・ポコ』って?」
☆ 今年度末を迎えました。開所して二十六周年を四月に迎えます。
  年数は経過しましたが、今でも「ポコ・ア・ポコって何をするとこ  ろ?」と聞かれることが時々あります。年数は経ても知られていないな ぁと思うこともしきりで、活動運営の責任を感じます。
  またよく言われるのが「就労の施設ですか?」、「A型ですか?それと もB型ですか?」という質問。
  そこで説明はまず「地域活動支援センターです。就労支援施設ではな いです。」となります。
☆ 改めて「ポコ・ア・ポコ」のご説明。
  障害者総合支援法に、障害を抱える人を対象として、創作活動、生産 活動、社会との交流促進などの機会を提供する支援機関として規定され ています。昭和50年代から昭和60年代に全国に育成会(親の会)等が 設立運営された「小規模・共同作業所」を引き継いでいるサービスでも あります。
  分かりやすく説明すると、家から一歩外に出て、社会の中に居場所を 作ることへの支援。人は社会的動物とも言われます。社会の規模の大小 は別として社会の中に自分の居場所を作ることはとても大事なことだと 思います。他人と話すことの大切さについては105号に記載しています のでご参考に。
  そこで、話しながらもの作りや作業をしたり、他施設等との交流や文 化活動(生け花、音楽療法、読み語り等)を行っています。
 契約利用ではありませんので、利用者さんの都合でいつでも、何時間で も利用してもらえます。見学大歓迎ですのでどうぞご覧ください。
☆ 一つ誤解されてるなあと思うのが「就労」。この字の中の「労」の本 来の元意味は「神様が人をねぎらう、たすける、いたわる」という意味 (*参考「字統」「常用字解」)。今は賃金を得るという狭い狭い意味に しか捉えられていないなぁと残念な気持ちです。
  また「働く」は、日本で創られた国字ですが、これも本来「はたを楽 にする」という意味ではたとは「傍」。したがって周りの人や、家族等 々を楽にすることを表しています。これは賃金労働という狭い意味では ありません。もっと広く豊かな意味を持っています。
☆ 今年度も色々とご支援ありがとうございました。厚く御礼申し上げま す。予期しない色々なことが色々なことが国内外で起きる昨今ですが、 息、笑いを大事にして、質素ながらも来年度も豊かで穏やかな年にして ゆきましょう。                    (禿)

編集後記