「ハプニング」と「ハッピー」
☆ 前号で「ポコアポコ」について若干の説明をさせてもらいましたが、 今回は加えて当所の特徴を説明したいと思います。特徴の一つは利用は 契約ではなく、好きな時間に、好きな日に利用されてオーケーというこ とです。見学も大歓迎。それも予約なしの見学も。
  市内には様々な障害をもつ人へのサービスを行っている事業所が様々 あり、二十数年で本当に充実されてきています。
  これは現に今特にそんなに障害が問題にならない人にとってもとても いいことです。今は特に障害を意識してなくても、誰しも加齢、事故、 病気等々で暮らしづらさを感じることはいつ起こるのかは分からないわ けですから。
  市内にこうしたサービス事業所があることを知っておくことは生きる 上でも大切で役に立つことと思います。利用を選んで契約するのは本人 さんというのは原則です。多くの事業所を知ることで選択の幅、生きる 幅が広くなることに繋がってゆきます。域が広がり、息がしやすくなる ということです。
  
☆ さて、次の特徴としては、他の施設や事業所とできる限り連携を保ち、 具体的には見学に出かけたり、イベントには積極的に参加させてもらっ ていることです。このことについては感謝です。
  そうした動きをしているとハプニングが起きます。今まで知らなかっ た人とお話ができたり、久しぶりに知人に出会ったり、新たな風景・環 境を知ったりと。
  ハプニングの語源はハップ(偶然)、そしてハッピーも同じ語源から できています。一見辛いハプニングに思えてもじっくり捜すと小さなハ ッピーの種が見つかるのも面白いものです。これが身に付くと少々辛い ハプニングも受けとめることができるようになります。
  一歩踏み出すとハプニングに出会い、そこからハッピーが見つかりま すよ。昔の人は「かわいい子には旅をさせよ」と言っていました。これ につながるものがあります。
  英語でもトラベル(旅行)からトラブル(もめごと、いざこざ)とい う言葉が生まれています。知らない彼の地に旅すれば価値観や習慣等の 違いでトラブルもあるということ。しかしそうした体験で人は成長する 糧を得るというプラス面もあることも示しているように思います。
  ハプニングをハッピーにしてやってゆきましょう。    (禿)

編集後記