「新居浜ひかり物語 青いライオン」を見て
☆ 前号(112号)で映画「新居浜ひかり物語 青いライオン」の益田の地での 上映を願う旨を書き、その後、「シネマ小野沢(あけぼの東町:館長和田浩章 さん)」に出向き是非上映お願いしますと他の人たちと共に頼みました。
  その結果、早速のご理解をいただき9月3日から9月14日の上映というこ とが実現となりました。
  そこで、視聴PRチラシを各所に配布したり、貼付させていただきましたが、 そうした活動の中で新たな人とのつながり、会話が生まれたことも大きな成果 でした。
  素早い対応をしていただいた「シネマ小野沢」さん改めて厚くお礼申し上げ ます。ありがとうございました。
  上映が終了して和田館長さんにお聞きしたら250名の方が来場されたとい うことで、和田館長さんからは「良かったです」と言われ一安心しました。
☆ 映画は瀬戸内の青い海、明るい光をバックにした、二歳の時自閉症と診断 された石村嘉成さんの成長を核に、様々な人との出会いが語られました。そ の中で一番の出会いが女医河島淳子さんと嘉成さんの母有希子さんの出会 いでした。
  河島ドクターの三男さんが自閉症で、この三男さんへの様々な試行錯誤の 子育ての中で、河島さんのユニークな家庭療育の概念が生まれていきます。
☆ その後 母有希子さんは、河島ドクターのアドバイス「知識ある愛を持っ  て、子供を叱るのではなく譲らない療育を行き届かせるというもの。それは何 も特別なことではなく、親として当たり前の教育を施す」を核にして嘉成さんを 育てられ、彼の絵を描く才能が大きく開花していきました。
  描かれた絵画は動物画が主体で、特に瞳が生きている様々な動物たちが  生き生きとした表情でキャンパスいっぱいに描かれています。
☆ 嘉成さんを全身全霊をかけて育てられた母有希子さんは病に倒れ40歳の 若さで亡くなられました。
  が、そのお母さんの願い、思いはお父さん和徳さんに受け継がれ、父子で お母さんに導かれるように絵画展を各地で開催し、メッセージを伝え、様々な 多くの人に生きることの感動を与えておられます。
  改めて人との出会いが持つ不思議な縁のパワーを感じました。
  この映画を見られた方は是非、見た感想をお互いに話し合ってもらいたい なと思っています。自分とは異なる感想から学ぶことも多いと思いますので。
   
☆ 河島淳子ドクターの創設された「トモニ療育センター」に関わる本を「ポコ・ ア・ポコ」に置いています。お貸ししますのでご遠慮なくどうぞ。 (禿)
   
 編集後記