かかってからでは、もう手遅れ! ワクチン接種で、伝染病を防ぎましょう。               

犬ジステンバー・犬パルボウィルス感染症発生!

犬ジステンバー 平成16年2月28日生後3ヶ月のコーギーの仔犬を診察しました。
1週間前に診察した時は、肺炎症状で咳、目やにが出ていましたが、
今回は、脳炎症状である全身の痙攣(チック)が認められました。
臨床症状から犬ジステンバー感染症と診断いたしました
犬パルボウィルス
感染症
平成16年2月26日、生後2ヶ月の仔犬が下痢嘔吐で診察。
パルボウィルス抗原検査にてウィルスを確認しました。
同胎犬6頭のうち4頭が3月1日現在死亡が確認されました。
当院では、1年以内に適切な伝染病のワクチンを接種していないわんちゃん、ねこちゃんの
シャンプー、トリミング、御預かり、場合によっては、入院も御断りいたします。
当院に初めて来院する方は、わんちゃんねこちゃんのワクチン接種証明書を持参ください。
ジステンバーに感染死亡した子犬
ワクチンで防げるわんちゃんの伝染病
犬ジステンバーウィルス感染症

一番怖い伝染病です。
なぜなら、すぐにジステンバーだと診断できない。ただの風邪かなっと思ってします。
その間に他の犬に感染していきます。100%近く死亡します。
鼻水たらして、目やにが出て、ウィルスに神経が冒され、うまく食事を取れなくなったり、
顔面がピクピク痙攣したりし
ます。

犬パルボウィルス感染症
すごい生臭さ水様性血様下痢、嘔吐を特徴とします。白血球数を極端に減少させますので
抵抗力が落ち、死亡してしまいます。
この伝染病が怖いのは、1年近く外界で感染力を要したままウィルスが生き続けることです。
その間に、免疫の無いわんちゃんが感染すると発症してしまいます。
犬伝染性喉頭気管炎
(犬アデノウィルス2型感染症)
ケンネルコフ」の原因の一つで咳を特徴とする呼吸器伝染病です。他のウィルスや細菌と
混合感染を起こすと死ぬ場合もあります。
犬伝染性肝炎
(犬アデノウィルス1型感染症)
下痢、嘔吐などを主症状とする肝炎を起こす伝染病です。
犬パラインフルエンザ
ウイルス感染症
「ケンネルコフ」の原因の一つで、咳が1〜2ヶ月続くことがあります。
混合感染や二次感染を起こすと死亡することもあります。
犬レプトスピラ病
(カニコーラ型・
イクテロヘモラジー型)
レプトスピラという細菌が感染動物の尿中に排泄され感染源となり蔓延します。
腎臓が冒され腎炎、尿毒症を起こすカニコーラ型と肝臓を冒し黄疸を起こす
イクテロヘモラジー型があります。
人間にも感染する人畜共通感染症です。
犬コロナウィルス感染症
犬コロナウィルスによる伝染病で腸炎を起こします。
ワクチンで防げるねこちゃんの伝染病
猫ウィルス性鼻気管炎
ヘルペスウィルスによる感染症で、鼻水、クシャミ、結膜炎などのいわゆる風邪の症状が
見られます。伝染力が大変つよく、近所の猫や同居猫にすぐ蔓延して行きます。
ひどい場合は、1ヶ月も点滴治療が必要な場合もあります。
猫カリシウィルス感染症
猫ウィルス性鼻気管炎と同じ症状ですが、口内炎や口に潰瘍が出来たり、口の痛みと
涎で食事を取れなくなります。
猫汎白血球減少症
パルボウィルスが原因で、白血球が極端に少なくなり、免疫力が低下し、下痢、嘔吐を
起こす伝染病です。なんら症状を示さず1日で死亡することもあります。
猫クラミジア病
主に結膜炎をおこす伝染病ですが、人間にも感染し結膜炎を起こした例もあります。
猫白血病ウィルス感染症
発症すると3年以内に80%が死亡する伝染病です。
免疫力を低下させますので、いろいろな病気にかかりやすくなったり、傷が治りにくく
なったりします。このウィルスが怖いのは、感染してから発病するまでの期間が長く、
健康そうに見えても、その間、ウィルスを撒き散らし他の猫に感染していくことです。