避妊手術をうけていないわんちゃん、
生理不順なわんちゃん
妊娠したことないちょっとお歳のわんちゃんは要注意!
年をとって、子宮の抵抗力がなくなったわんちゃんに
起こる病気です。
発情期にちょっと開いた子宮頚管から侵入したり、
子宮内膜にいた大腸菌などの
細菌に免疫力の落ちた子宮内膜が侵され、
炎症を起こし、子宮内膜炎
さらにひどくなって化膿し、子宮蓄膿症となります。
症状として分かりやすいのは、
発情期1ヵ月後に、陰部から不正な出血が
見られることですが、そのような典型的な症状を
呈するわんちゃんは、稀です。
なんとなくだるそう!
段差を上がりたがらない!
時々、吐いたり、下痢したりするなどです。
年齢的には、ゴールデンなどの大型犬では、
6歳くらいから。
小型・中型犬では、10歳くらいから、良く見られます。
当院では、外科的に病んだ子宮を
卵巣と一緒に摘出します。
わんちゃんの病状にもよりますが、
通常手術後、2〜3日で退院しています。
あくまで、手術が可能であると診断した場合ですけど。
手遅れという老齢のわんちゃんもいますので、定期検査等によって早期に診断することが必要です。
肥満してなくて、病状の進んだわんちゃんは触診でも診断可能ですが、
確定診断のために、X線検査、超音波検査、状態の把握のため、血液生化学検査を実施します。