カナダ製材所 見学しました。                TOP

         
  Doman Forest Products Limited社 (Duncan、BC) 

 2002年9月10日 曇り カナダに遊びに行った時に、立ち寄った カナダの製材所です ”事前にコンタクトを 取り付け訪問いたしました。”
この会社はバンクーバーに本社が有り バンクーバーでは 最大級の企業です 
数カ所に工場が有り この工場は東アメリカ向けの ツーバイフォー木材を 供給しています。 

従業人87 (この内 7人事務 30人メカニック、メンテナンス ) 2シフトで 業務を行なっています (1シフト 7時間 40人程度)
つまり スタッフの40%が 整備要員という 日本では 考えられない 構成と成っています。 
 
もちろん これだけの メカニックが居る訳ですから 木材加工機械を始め 車両、電器機器、刃物などのメンテナンスは 
全て自社で修理でき、専門ブースも製材工場の中に、設備して有ります(帯鋸、木工刃物、電器、車両、木工機、部品庫まで)
”帯鋸部門だけでも 弊社と同じ程度の広さと設備” 

では 簡単に工程から説明 この時の木種は クリスマスツリーの木 ”もみの木”でしたっけ??
貯木場より大型エレベーターにて生産ラインの一番高いと所へ運び 重機にて 送材ラインに載せます

定寸カット - 皮むき - 台車製材 - ギャング製材 - 規格長へのカット - 
良品不良品選別 -規格別に選別 - プレーナー - 防腐処理 -梱包
 となります

この間 主用ラインの人員は 十人程度です 自動化が かなり進んでいますね
生産量は 1シフト 500立米を 超える 
肝心の生産設備は 機械構造、制御設備 ライン設計は日本では 見られないサイズと方法です 

日本の製材工場が世界一と 思っている方は 多分居ないと思いますが やはり 本場の考え方 設備は 一見の価値があります。
各設備,機械は、大変丈夫で、比較的ローテクですが 生産性はかなり高いですね 

さて専門の 帯鋸、刃物です。 12インチ帯鋸はスエージ歯で4時間使用と言う 信じられん!!
丸鋸も 見たことの無い 刃先形状で びっくり。
ギャング用のマルノコの刃先は超硬製で 多分1日40枚使用。
研磨精度は、不明 全て自社でメンテナンスし チップの付け替えまで 行なっていました。

刃物は基本と成る部分はもちろん同じですが 機械設備の違いで 全く異質の感じでした 
例えば 大径マルノコの 歯先は 替え刃式です このマルノコを使い 50センチ程度の丸太を”チャイン”と簡単にを切断してました。
 (現在 日本では 大径マルノコは所轄監督所の規制により使用制限が有るはずで 使用している会社も少ないのです)  

製材で発生する 大量のおが屑、木の皮、は近くの巨大な製紙工場に全て搬送される。(もちろん チップも)
この製紙工場も 物凄く大きくスタッフ2000名  帰りの飛行機でも容易に識別可能な広さで 1Km離れた場所でも 木の香りが漂っていました。
こちらは 時間の関係で 見学出来ませんでした。
 

 
 Doman Forest Products Limited社 (Duncan、BC) 

 工場は何所を見ても 整理してあり 気持ちの良い工場です
 
 目立て部署 


帯鋸で製材中 オペレーターは 
関連ラインを含め多数のモニターを見ながら 作業しています。

奥 規格別 ストッカーライン 長さ約30メートル
 1規格、10立米位で 30規格程度に分別していました
 搬入、搬出とも 自動で1名の管理人で作業。

目立て職人と私 後ろは大径マルノコ

出荷


”おまけ” 新築中の本物2×4 住宅
 パネルは”無垢板”を切り貼りしたもので積層合板では有りません。
 日本の2×4とは”似て非成り” 耐久性も良さそうです 

後日談 この住宅の追加の写真をカナダ人の友人に、お願いしていましたが 放火の為、消失しました。  


 この日の記録です 現在は もっと多いと 言っていました


DOMAN industries limited

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