長瀬自然公園




町内の「自然と趣味に生きる会」がコウヤマキの自生林や
豊かな自然資源を観察し、保護・育成するための
活動拠点としている施設で
休憩コーナー・展示室・研修室などがあります。
コウヤマキの自然観察会なども行っています。


吉賀町有飯と九郎原地内の南側斜面には
純林に近いコウヤマキの自生林が分布しています。
コウヤマキは赤松よりも酸性土壌に強く
赤松などが育ちにくい尾根筋でもよく成育します。
ここのコウヤマキ林の場合も、尾根筋にコウヤマキ林
その下に赤松林、コナラ林、谷筋に杉・檜林が続いています。
 
コウヤマキはその円錐形の樹形が美しく
ヒマラヤシーダ・アラウカリア(または台湾杉)とともに
「世界の3大公園木」として有名で
公園や庭園樹として広く植栽されています。
葉は放射形になっております。
コウヤマキの材は、木目が通り
強靭、緻密で、耐水性、耐朽性に優れています。
こうした特徴を生かして
昔から風呂桶や木造船の材料に用いられています。
また碁盤や将棋盤の用材としても喜ばれています。
そのほか、建築、器具、土木などの材料としても使われます。
なお樹皮は、船や桶の水漏れを防ぐ槇肌(まきはだ)として利用されます。
コウヤマキの林に入ってみると
100年以上の大木や10pほどの幼樹まで
大小さまざまなコウヤマキを見ることができ
他の樹種はほどんど見られないところがありますが
これはコウヤマキが林の中で自分の幼樹を育て
他の樹種を入り込ませないような
独特の成育環境をつくりだしているためです。





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