創刊号

発 行 日 二〇〇五年四月一日
発 行 者 小笠原義宣後援会
編集責任者 朋澤智弘

 

ご挨拶

小笠原義宣後援会会長 澤田 隆之

            (邑智東組西林坊住職)

 先月(二月)に、また、ご門徒の家が無くなりました。
一人娘を嫁に出した独居の高齢者が亡くなったのです。
年々二軒・三軒とこうした家庭が出て来る現実の中で、
高齢をおして農地を守り、山を守り、漁を守り、
商いを守る地域の方々によって中山間の寺院が支えられているのです。 

幸せなことに私達の山陰は多くの妙好人を輩出した念仏の
土徳を持つ浄土真宗の法地であり相続された護法の心はまだまだ生きています。
しかし、寺院護持の基盤は年々弱体化し、中山間地も大きく変っていくでしょう。

 一方多くの住職・寺族は他に職を求め、布教に出て生計を護持しながら
寺門の護持・法義繁盛のため年老いたご門徒の方々と懸命の努力をしています。

 親鸞聖人七百五十回大遠忌を指呼の間にした今年一月、即如ご門主のご消息が
発布されましたが、その中で教団が今日的な課題にどう応えるべきかが問われています。

 こうした時、宗会議員の任期が満了となり、新たに明日を議する
宗会議員選挙が実施されることになりました。

 私たちはこれまでにもなく、厳しい教団の現状をふまえ、
又今日まで急激な社会変化の中を寺門護持に努力を続けてこられた皆様の思いを
是非、宗門に届け、今こそ念仏の土徳を肥やさなければならないと考えました。

 この度、こうした思いを共有し、堂々と代弁・議論を得る人材として「小笠原義宣」君が
宗会議員選挙立候補の意志を固めたことに両手をあげ賛同推挙したところであります。

 彼の人となりはそれぞれにありましょうが、法義・宗門・教区への思いは
人一倍強く私たちの願いを必ず実現してくれる有言実行の人として
自信をもって推薦する次第であります。

 何卒、よろしくご支援を賜わりますよう お願い申し上げます。       

合 掌

 

 

 

岡崎  こんにちは。私、お寺の出身ではありますが、
    知らないことが沢山ありますので教えて頂きたいと思います。
     まず今回、小笠原さんが本願寺派の宗会議員選挙に出られるということですが、
    この宗会とは何をするところなんですか?

 小笠原 そうですね。一口で言うと宗則に決められている本願寺の立法機関なんですね。
    その立法機関で色々な宗制、宗法、宗規、宗則や宗門の方向性などを議員が協議
    をして議決していく場であって、当然、宗門の予算、決算も議決する立法機関で
    あると理解していただければいいと思います。

 岡崎  その中で宗会議員の皆さんが話し合い、宗門の方向性や予算だとか、そういう
    ことを決めるのですね。

 小笠原 はい。そうですね。きわめて大切な議決機関で、国会のようなものです。

 岡崎  それは大変なことだと思うんですけど、今回選挙に出てみようと思われたのは
    どうしてでしょう?

 小笠原 それは色々な要素があります。
    前回(平成十三年)の選挙の時、私自身「三風会」という会に参画し、みんなの
    思いを風にしようと活動してきたけど、それを形にすることが出来なかった。

     今回、教区内の皆さんのお声と思いに対して、自分が果しきれなかった責任を
    宗会議員にさせて頂くことで、必ず、教区・皆さんの声を宗門に届けることが自分
    の使命だと考えております。

     お坊さんというのは…やっぱり人の精神的なケアを果たしていくこと。
    それが使命なわけで、そういう理念からいうと今の僧侶はそういうことを果たしき
    れていないと思いますね。使命を果たすことができてない現実をなんとか変革とい
    うか変えていきたい。

 岡崎  山陰教区の皆さんの力になるっていうことですね。

 小笠原 そうです。具体的には過疎における寺院の立場。浄土真宗は過疎寺院がほとんど
    なんですよ。

      過疎のお寺は置き去りにされているような気がするし、当然過疎に伴なって後継
     者問題や経済的な問題、そこらへんのところをなんとかしなければと思うんです
     けどね。

 岡崎  いま、山陰教区のかかえている問題っていうのはそういうところがありますよね。
    逆に魅力的なところっていうのはありますか?

 小笠原 本来お寺は文化の拠点であり、人々の心の拠り所だった訳ですよね。それが社会
    全体が細分化されてしまって、お寺の役目というものが、僧侶も含めて果たしきれ
    ていないような…だからもとの原点にもどって自分がなぜ僧侶なのか、なぜお寺な
    のかっていうことを問うことによって、その役目を見つけ出していくことができる
    んじゃないかと。

     ある意味では古いからこそやっていける魅力というか、そういうものを山陰教区
    の僧侶に感じます。ただ、今の社会に対してなんら答えることができていない…。

 岡崎  なにかもどかしさのようなものを感じてらっしゃるんですか。

 小笠原 はい。だからもっと言うと背広を着たお坊さんが増えるといいと思うんですよね。
    色んなところにスーツ姿でご法義を語る僧侶が活躍できるような。しかもそういう
    人が現代人の心のケアができるカウンセラーであり、それができると思うんですよね。
     実際できるかどうかわからないけど、僧侶にそういう期待はするんですよ。
 

 岡崎  昔からある言葉で「駆け込み寺」なんて言葉がありますが、そういうふうに
    みんなが思ってくれると。

 小笠原 はい。そう思ってくれると嬉しいですよね。そういう場を今こそ私たち僧侶が
    作り出していくことだと考えています。

     私は現代社会のキーワードは「心の安全」だと思うんですね。人は生まれたら
    必ず死ぬわけだから。いつ命終わっても悔いがないという生き方。

     死にたくはないよ。でも今を力一杯生きて行くってことが一番大事なんだって
    ことを真正面から伝えることが精神的なケアを果していくことだって気がするん
    ですよね。

 岡崎  お話しをしていると何か心地よいというか温かい印象を受けるんですけど、
    ご自身では自分をどのようなタイプだと。

 小笠原 うーん…行儀も人相も悪いし、言いたいことをハッキリ言うから周りでは
    ひどいことを言われているんですよね。基本的には「反靖国」です。でも決
    して「反蓮如」ではない。

     でもやっぱりお坊さんは「共に生きる」ということでしょう。

 岡崎  ついつい誰かのためにとか、なにかせざるを得ないような気持ちになることが
    あるんでしょうね。

 小笠原 それはありますね。人を大切にし、共に生きるというその基本が失われて、
    お坊さんへの信頼感、お坊さん同士の連帯感がない。

     そうした大切なものを取り戻すということが必要ではないでしょうか。

 岡崎  そういう連帯感を取り戻すためにも今回選挙に出て、なんらかのことを構築して
    いこうと。

 小笠原 そう、アクションを起こす。風をふかす。ふかさないといけないですね。
    だからどんどん発言する。モノ申す。というのが私の立候補の基本ですね。
    やっぱりモノを言っていかんといけない。

     宗会議員は本来はボランティアだから。そういう責任ある立場の人が、
    ボランティアをしなかったら、そりゃほかのお坊さん方はボランティア
    しませんよね。だからそういう意識を広める自信を持っています。

 岡崎  情熱を持っていらっしゃるということがすごく伝わってきます。

     最後に言い残したことといいますか、これだけは訴えておきたいことがあれば、
    お聞かせ下さい。

 小笠原 だから、まあ「元気出そうや」ということです。僧侶みんながですよ。
    だからやりたいことは沢山ある。提言したいことも沢山ある。

     だから私のスローガンは、「有言実行」なんです。

 岡崎  小笠原さんを支持する方が、沢山おられるような気がしますね。
    これからも、山陰教区、山陰だけではないかもしれませんが、僧侶の皆さんで、
    元気で、活力があり、安全で安心して暮らせる社会をつくっていけるように。

 小笠原 お坊さんが社会に対してモノ申すことは大事です。もっと自信を持って
    モノ申せばいいんです。

     もう一つは、門徒さんを信頼し、信用を獲得するということが大事です。
    今は門徒さんとの間に温度差があってね、これをなんとかうめていかなければ
    ならない。

     そのためには、両方の意識を変えないといけません。僧侶と門徒さんの気持ち
    を変えて行かなかったら、もう真宗はないね。だって、社会で浄土真宗がどれだけ
    必要とされてる?
     土徳の地と言われる山陰でも、他宗のお坊さんの話しを聞いた方がありがたい、
    ということを言う門徒さんも出てきました。
     だから、そういう社会でなんの役割を果たしていくのかということなんです。
    もっと考えないといけません。

 岡崎 これから大変でしょうが、是非、頑張って、必ず当選して下さいね。

    ありがとうございました。

 

岡崎典子さんプロフィール

山陰教区鹿足組・桂正寺寺

元日本海テレビアナウンサー。

現在フリーで活躍中!

 

 

 

男女共同参画を考えて

仁摩組・浄光寺住職 龍 澤 光 恵

「ハッハッハ。ワッハッハ。」

 ご門徒の目は本日の講師、小笠原義宣師を見ている。そして笑顔だ。

「ご院家さん。来年もあの講師さんをお願いしたいな。」と言う方が多い。

「なんで?笑わして下さる方だから?」

「いいや。聞かせて頂くと自分と同じ悩みや、人としての駄目なところ、弱いところを見せて、
 どう乗り越えたか聞かせて頂ける。皆、一緒にお浄土へ帰ろうやと聞こえて心が温かくなるの
 です。」

 と、小笠原義宣師は場にいる方々の気持ちのわかる、又バランス感覚の持ち主である。

 山陰教区で女性僧侶が二名だった時だ。

「女性僧侶の身になってごらん。男性僧侶にはわからない気を使い、小さくなっているのよ。
 私は人権擁護委員をさせて頂いているけれど、差別されるということは小声でも我が事かと
 聞き耳をたてているものよ。」

 と、師に話した。

 師は「そうですね。」と力強く答えてくれました。私は きっと近い内に、各教区でも女性の
 発言が多くなることを信じて、毎月の『宗報』や『新報』の中に女性の活躍がないかと読ん
 でいるのである。

 新しい環境問題は、一緒に生きている女性と共に(一番大切な環境なのだから)小笠原義宣師
 に宗門の中で女性を薫らせて頂く事を期待している。

 

編集後記

小笠原義宣後援会機関紙『一心一向』創刊号をお届けする▼選挙モードに突入した。ただ勝てば良いだけではなく、どの候補者がまた賛同者がどれだけ汗をかいたのかで勝たねば意味が無い▼過疎教区の寺院の行く末とご法義の受け皿(僧侶・門信徒の質)の危機感をストレートに語る義宣氏はごく自然体である。何故ならそれが現状だからだ。この状況の中を有志と共に打破する糸口を探し続けた。結論は『一心一向』だ▼仏智を仰ぎ、心を一つにして皆がより良くなるために同じ方向に向かって汗をかきたい▼今、宗門・教区に急務な作業は何であるのか皆さまと共に考え、健全な方向へ導くために義宣氏は挙手された。今後ともご指導・ご助言を宜しくお願いしたい。(S)

おまけ

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