1月、2月は山陰ではもちろん北西。冬にだけ現れる風向きで、春や夏に「北西の風」と天気予報で言った としても、それは天気の変わり目とか一時的な風で、どちらにしてもたいした風のことではない。 しかし、この冬に吹く北西風は本当に特異な季節風で、この地方の気象を強く印象付けるどんよりとした 雲と、雪まじりの時雨を絶え間無く山陰沿岸にもたらす。 その冬型の気圧配置もやはり一定の周期があって、3、4日のサイクルでやって来る。 今年の1、2月はそのサイクルが何故か日曜をはずし続けた。福光で北西の名残waveに乗るという週末が続 いた。 2月の終わりの日曜日、この日になってやっと北西風の大爆発と日曜日が重なった。朝一で福光をサッとチ ェックして浅利に直行。朝は西に傾いている様子でまだそれほど波は大きくなっていない。沖には風波。昼の 日の光をあてにして一旦家に帰っていたら北西風はそれからぐんぐんあがりだした。昼過ぎに浅利に着いた時 はほとんどクローズ間近。それでも10人は入っている。この冬、浅利がけ下に素気無くされていたことを思 うと帰るわけにはいかない。突堤の向こうの湾からアウトに出て1時間くらい大きな波に乗った。入ってから しばらくするとアラレがビシビシと顔面にあたった。空にまた新たな雪雲がやって来て、2時過ぎくらいに、 とてつもなく大きなセットが入ってがけ下一面が真っ白になった。3時前にはみんなあがって完全にクローズ した。 |