健康日本21

21世紀における国民健康づくり運動)

健康を実現するための目標が提言されています

ことぶき歯科医院 島根県益田市幸町4-71 TEL. 0856-24-0770 FAX. 0856-31-0285

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健康日本21「歯の健康」から


「歯の健康」の基本方針より

 現在、歯科保健の分野では、高齢者においても歯の喪失が10歯以下であれば食生活に大きな支障を生じないとの研究 3) 4) に基づき、生涯にわたり自分の歯を20歯以上保つことにより健全な咀嚼能力を維持し、健やかで楽しい生活をすごそうという8020(ハチマル・ニイマル)運動が提唱・推進されている。歯の健康については、8020の実現に向けた今後10年間の具体的な目標を示し、生涯を通じた歯及び口腔の健康増進の一層の推進を図る必要がある。

 目標としては、歯の喪失防止の目標値を示すとともに、歯の喪失原因の約9割がう蝕と歯周病で占められていることから 5) 6) 、各ライフステージに応じた適切なう蝕・歯周病予防を推進することが重要であるため、幼児期と学齢期のう蝕予防および成人期の歯周病予防の各項目について目標を設定する。


3)後藤真人他、成人歯科保健の指標としての「噛めかた」の検討(第2報)、口腔衛生会誌、37、 1987。

4)新庄文明他、歯科保健センターを基盤とした南光町における成人歯科保健事業、日本歯科評論、530、 1986。

5)Morita, M et al., Reasons for extraction of permanent teeth in Japan, Community Dent.Oral Epidemiol, 22, 1994.

6)鈴木恵三他、北海道における抜歯の理由について、口腔衛生会誌、37、1987。


上記文献 3)、4)、6) は健康日本21のホームページのPDFへリンクします。



目標値のまとめ

ご自分の歯を失わないように、毎日のお口の清掃と定期的な歯科受診に努めましょう



1.歯の喪失防止の目標

80歳における20歯以上の自分の歯を有する者の割合及び60歳における24歯以上の自分の歯を有する者の割合の増加

 目標値:80歳における20歯以上の自分の歯を有する者の割合 20%以上

     60歳における24歯以上の自分の歯を有する者の割合 50%以上

 基準値:20歯以上の自分の歯を有する者 75~84歳 11.5%

     24歯以上の自分の歯を有する者 55~64歳 44.1%

                (平成5年歯科疾患実態調査)


1年に最低1回は歯石を取りましょう




・定期的に歯石除去や歯面清掃を受けている者の割合の増加

 目標値:定期的に歯石除去や歯面清掃を受けている者の割合 30%以上

 参考値:過去1年間に歯石除去等を受けた者 55~64歳 15.9%

                (平成4年寝屋川市調査)

1年に最低1回は検診を受けましょう




定期的に歯科検診を受けている者の割合の増加

 目標値:定期的に歯科検診を受けている者の割合 30%以上

 基準値:過去1年間に歯科検診を受けた者 55~64歳 16.4%

                (平成5年保健福祉動向調査)


子どものむし歯を減らすために
●フッ化物の塗布をしましょう
●間食が多い子どもは間食の回数を減らしましょう





2.幼児期のう蝕予防の目標

3歳児におけるう歯のない者の割合の増加

 目標値:3歳児におけるう歯のない者の割合 80%以上

 基準値:う歯のない者の割合 3歳児 59.5%

                (平成10年度3歳児歯科健康診査結果)

3歳までにフッ化物歯面塗布を受けたことのある者の割合の増加

 目標値:3歳までにフッ化物歯面塗布を受けたことのある者の割合 50%以上

 参考値:フッ化物塗布経験のある者 3歳児 39.6%

                (平成5年歯科疾患実態調査)

・間食として甘味食品・飲料を1日3回以上飲食する習慣を持つ者の割合の減少

 参考値:1日3回以上の間食をする者 1歳6か月児 29.9%

                (久保田らによる調査、平成3年)

児童・生徒のむし歯を減らすために
●フッ化物の入った歯磨剤を使いましょう
●個別のブラッシング指導を受けましょう







3.学齢期のう蝕予防等の目標

12歳児における1人平均う歯数(DMF歯数)の減少

 目標値:12歳児における1人平均う歯数(DMF歯数) 1歯以下

 基準値:1人平均う歯数 12歳児 2.9歯 

                (平成11年学校保健統計調査)

・学齢期におけるフッ化物配合歯磨剤使用者の割合の増加

 目標値:学齢期におけるフッ化物配合歯磨剤使用者の割合 90%以上

 参考値:児童のフッ化物配合歯磨剤使用率 45.6%

                (荒川らによる調査、平成3年)

・学齢期において過去1年間に個別的歯口清掃指導を受けたことのある者の割合の増加

 目標値:過去1年間に個別的歯口清掃指導を受けたことのある者の割合 30%以上

 参考値:過去1年間に歯磨き指導を受けたことのある者 15~24歳 12.8%

                (平成5年保健福祉動向調査)


大人の歯周病を予防するために
●歯間ブラシや糸ようじを使いましょう
●タバコが健康に悪いことをもっと知り、タバコを吸わないようにしましょう
●地域行政は禁煙支援に努める






4.成人期の歯周病予防の目標

40、50歳における進行した歯周炎に罹患している者(4mm以上の歯周ポケットを有する者)の割合の減少

 目標値:40、50歳における進行した歯周炎に罹患している者(4mm以上の歯周ポケットを有する者)の割合 3割以上の減少

 参考値:進行した歯周炎を有する者(CPIコード3以上)40歳 32.0% 50歳 46.9%

                (富士宮市モデル事業 平成9~10年)

40、50歳における歯間部清掃用器具を使用している者の割合の増加

 目標値:40、50歳における歯間部清掃用器具を使用している者の割合 それぞれ50%以上

 基準値:歯間部清掃用器具を使用している者の割合 35~44歳  19.3% 45~54歳 17.8%

                (平成5年保健福祉動向調査)

・喫煙が及ぼす健康影響についての知識の普及

 基準値:喫煙で以下の疾患にかかりやすくなると思う人の割合

                肺がん 84.5%、 ぜんそく 59.9%、 気管支炎 65.5%、

                心臓病 40.5%、 脳卒中 35.1%、 胃潰瘍 34.1%、

                妊娠への影響 79.6%、 歯周病 27.3%

                (平成10年度喫煙と健康問題に関する実態調査)

・禁煙、節煙を希望する者に対する禁煙支援プログラムを全ての市町村で受けられるようにする。


内の文は齋藤寿章による注釈です。
 
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