Part9
「頭文字(イニシャル)B」〜11月11日(土)
午後2時から小ホールで立ち稽古をする。子供は午前中から。正直、ダンス練習より芝居が早くやりたいと思ってたのだが、こりゃやれんわ‥‥今回の教師Bはサイバーな雰囲気でいこうと思っていたのだが、役者の方がサイバーと言うよりサンダーバードの人形劇レベルだった。滑舌も良かったり悪かったりで安定しない。安定しないからエネルギーも出ないし‥‥かなりごんどう先生に注意されてガックシ。「注目!」と言ったら、生徒がみんなこっちに注目するのでビビる、とか、その生徒の真ん中へんにいる出雲さんと目が合って「おお〜、あいちゃんだ」とわれを忘れる、とか、おまえホントに教師Bか?(>おれ)というていたらくで、立ち稽古パート1は壊滅状態で終了した。
続いて「クラッシュ!」の練習。経験者・未経験者・わたしみたいに上下(かみしも)が替わって混乱してる者が入り交じって、「ここは右足だ」「いや左足だ」と解釈錯綜。しまいにゃごんどう先生や多田先生まで混沌地獄に引きずり込んでしまった。親御さん(?)たちは今日は高校生が主力だったが、まだパワーがイマイチの感。前回もそれは常に課題だったが、最終兵器がいたからねえ‥‥呼んできましょうか?水津さん。
それから子供のナンバーをいくつか芝居込みで練習する。「そんなもんさ」ではすーちゃんに注目だ。スクール内ではエノウエちゃんに次ぐコメディ・リリーフと聞いていたが、ここでその魅力が爆発するのね。テツ山田はまだテレが抜けきれていない。そんなやつに笑われてるんだよオレは‥‥(「山田テツ」が本人に不評だったので「テツ山田」と書いたが、なんか「マサ斎藤」みたいだ)。
夜は自主練習となっていたが、結局スクールサイドの人間が3人集まっただけだった。ただし指導スタッフは豪華で、ごんどう、多田、新垣体制である‥‥ってマンツーマンじゃん、それ。木曜日に渋谷さんから伝授された「法王の歌」の振付をチェックしてもらえたので有意義ではあった。
「二人っ子」〜11月12日(日)
吉田南小に会場を移して、午前は「クラッシュ!」「法王の歌」のダンス練習。沖田くんと上川くん、いわゆるカザンとホノオ(正直「ダブルカザン」って方がとおりが良さそうだが‥‥)が早くも出現。ヒマ人よのう‥‥大人に絡むでもなく二人でじゃれ合っていたが、けっこう楽しそうである。男子が少ない中ではあるし、仲良くやってもらえるのはいいことだ。
民族大移動でお昼を買ってきて、輪になって食す。ここでもなぜか、ごんどう先生たちのテーブルになじんでランチしているダブルカザン。何か変な光景だ‥‥そのうち子供たちが集まってきて、バレー&バスケ大会が各地で頻発。なぜか大人も便乗、前回の森の住人であれほど回転には慎重だった「みさえ〜」岩本さんが回転レシーブを繰り出すほど白熱したが、何を思ったかごんどう先生、直後の午後イチのストレッチで腹筋、背筋その他諸々の筋トレセットを追加した。‥‥ヘロヘロになった。バレーなんかするんじゃなかった。
午後は振り付きで3幕の芝居。モトくん欠席につき新垣管ちゃん2度目の復活。遠慮気味に護衛二人の間に入っていったが、違和感ないねえ、いつ見ても‥‥。
史香さんの「法王の歌」を初めて聞く。去年より1オクターブ上である。法王に関してはホンットに何もかもフルモデルチェンジ‥‥史香さんの大化けが見られるかどうかが、第2回公演のキーポイントかも知れない。
対照的に教師Bはこの辺までくるともうほとんど存在意義がない。教師Bなしでもできることは第1回公演で証明されてしまっている。いや、ぶつくさ言うつもりはないのだが退屈なもんで‥‥「カザンの父」は「母でいきましょう」ってことで長谷川さんにとられてしまった。しかたない‥‥今日は3幕の前半しかやってないのだが、後半で何か「仕事」が見つかるかしら‥‥。そんな感じで芝居も忘れてミサキ家3人の初がらみに神経がいく。今回、ハルカ&マサトはけっこう大変かも知れない。だってララは二人いるのだ。その両方と同程度にコミュニケーションとっていかないと‥‥とは言え、ララ同士のコミュニケーションはバッチリのようだ。杉内さんの出番の時は、まるちゃんも隅っこで同じ芝居をしている。まるちゃんの出番の時は杉内さんが‥‥「土曜と日曜と、どっちの公演を見るのがいい?」なんて聞かれてもどっちがおすすめなんて言えない。あえて言うなら「両方見て。3,000円」。
セレモニーの歌を練習して、本日は終了。番人さんと子供の役付11人は、まだ2幕の芝居練習を続けている。