三瓶山の草原保全


三瓶山西の原の草原景観を維持するため、地元のボランティアと共に活動しています。
三瓶山は裾野から山頂に至る広大な草原風景の美しさが評価されて国立公園に指定されました。
昔は多くの農家が牛を放牧し、こうした景観が形成されました。
今も市民ボランティアの力を借りて、放牧と野焼き・草刈りにより、草原景観を保全しています。
野焼きに備えて、「モーモー輪地切り」 [画像/防火帯]
電気柵を使って牛の舌で防火帯の草刈をするシステムは
ここ三瓶山から始まって阿蘇山など全国に広まりました。
名づけて「モーモー輪地切り」
人力による草刈り作業を軽減してくれます
[画像/イバラ刈り]
牛の食べないイバラは人の手で刈ります。
自然観察会もかねてボランティアが集まりました。
毎年5月、10月開催。

毎年3月20日頃に、三瓶山西の原で野焼きが行われます。
大勢のボランティアが参加し、一日がかりで枯れ草に火を入れます。
ひと月もすれば、新緑のじゅうたんが生まれます。
三瓶高原に春を呼ぶ 野焼き [画像/野焼きボランティア]
ボランティアの仕事は、ジェットシュータでの防火作業。
[画像/野焼き]
まじかで見る炎は壮観。
こうして昔から人が草原をつくってきたわけです。

三瓶山固有の希少動植物を保全するため
環境省、島根大学、県、市および地元諸団体と協力して活動に取り組んでいます。
希少動植物の保全活動 [画像/ウスイロ保全]
希少昆虫ウスイロヒョウモンモドキ(蝶)の保全のため
食草オミナエシが育つよう、女三瓶山頂周辺の草刈をします。
[画像/カキツバタ]
三瓶山北の原の姫逃池にはカキツバタが自生しています。
外来種の増殖を防ぐため、手作業で草刈をしています。

[画像/はっぱ] [画像/はっぱ]