Part18
「悶々」〜12月26日(火)
先週末は練習が全面休止だった。まあクリスマスということでみんなそれぞれ忙しかったのだろうか。わたしや小倉さん、ジュニア合唱団の子どもなどは23日が合同合唱祭だったりした。ちなみに大達っちゃんはバイト、モトくんもバイト。ともちゃんは家でケーキ作り。‥‥誰かいないのかデートとかしたやつは!
‥‥と刺激のない日々に問題提起をしちゃったりなんかしてる間に、今日から歳末ミュージカル練習助け合い運動週間だ!子どもたちが冬休みに入ったということで、ごんどう先生も4泊5日の合宿モード。山崎PDや高志先生も目を光らせている。とはいえ大人役がそろうのはやはり夜ということで、昼間子ども中心でやった「法王のテーマ+グレートPTA」のステージングを大人だけで午後7時から復習する。
美佐さんが髪を茶色にしてきた(もーちょいオシャレな表現できんのか)。他にも史香さんが結んできてたり、髪型をマイナーチェンジしてきた人とかがチラホラいて、「あ、そうか。新しい世紀に向かってねえ‥‥」と典型的な世紀末症候群に冒されている納得顔のごんどう先生はみょーにオバサンっぽい。それにしてもホント、夢に見た21世紀は6日後だ。
まず最初に楽譜を見ながら、変更個所の説明があった。このあたりは例の「曲にのってストーリーが進行する」場面なので、セリフがある人はともかく、苦しむ側からすると短ければ短いほどありがたい(?)という困った性根が見え隠れする、内面的に。したがって「切って!もっと切って!」だ。モトくん早くも「むづかしいっすよ〜」‥‥ここは新垣管理官も苦労した場面だから無理もない。何小節目のどの辺で動いてどこでセリフを言うのか等々、細かい段取りに沿ってやらないと変な間ができたり、逆に間に合わなくなったりしてしまうのだ。
そして立ち稽古。ここでごんどう先生爆弾発言。「あ、昼間子どもたちにウソ教えちゃった」‥‥あらら。どこがどうウソなのか、わたしにゃトンとわからんのだが‥‥先生も混乱してて、一度前回どおりにやって見せたあと「あ、ちがった。今の忘れて!」とか、「リーダー、席あたためておきました」とか(意味なし)けっこう昼間もドタバタしたんじゃないかという雰囲気。主に管理官と護衛、教師二人、親たちという括りで団体芝居するのだが、やってみてなかなか間が持たないので美佐さんと「どうします?」ってことで会議の結果、職員会議をすることになった‥‥え? 要は、会議は踊るのだ。‥‥余計わからん。まあ最前列で二人して盛り上げちゃおうかな、なんてね。試行錯誤中につき、この辺で勘弁してくださいってことで‥‥。親役の人も見どころだ。といっても私は見られないので残念だが、個人個人でいろいろバリエーションを‥‥とりあえず昼間、大嶋さんが「貧血で倒れて」見せたらしい。相変わらず役者よのう、おキクさん。
「音作り」〜12月28日(木)
7時からブラス合わせが入る。高校生が史ちゃん法王と朋ちゃん、美奈ちゃんぐらいしか来てない。昼間の練習でへばっちまったのか‥‥?大阪でカニのたたりにあった松島先生の発声&歌練習のさなか、ブラスの人たちがパイプイスと共にステージ上でフォーメーションを組み始める。
教師Aツカミのシャウト曲から。この曲のブラス用楽譜が上がったのが2、3日前だとかで、初見の人もかなりいる感じ。それでも容赦なしに指揮者・山本さんのタクトは踊る。思い起こすと前回はこんな練習、なかったんじゃないかという気が‥‥できなかったという方が正しいかも知れない。たしか衣裳パレードの時期になってバタバタとやって、それまで練習してたMDの音と全然違うのにあわてふためいた記憶がある。音響のバランス取りなんかのこともあるし早いうちに固めといた方が安心、固まんないけど。
法王の声の電気処理テストも行われる。ごんどう先生の感覚一つ、広兼先生の耳一つ、大庭さんのダイヤル一つで史香さんの声がコロコロ変わる。傍目から見るともてあそばれてるとしか思えない。笑っちゃいけないのだが笑ってしまう。ごめんね、法王。
そしてPTAの歌も。ブラスのアレンジがまたすごい。ヒマなのでミュージカル通信のアンケートをとって回ってたのだが、それも一時忘れるほど、ほとばしる激流のような旋律が‥‥1幕4場の曲だが、前半でこんなに盛り上がっていいのかという感じである。
やっと出番の「クラッシュ!」。ブラス隊をバックに、スタンドマイクの前に固まって歌うと変な感じ。ほとんど内山田洋とクールファイブ状態。でもブラスの音が後ろから迫ってくるのが気持ちいい。
というわけで、歌より取材がメインだった今日の練習でした。大人キャストが子どもの頃なりたかったものを聞いたのだが、考えてみれば学生さんたちはまだまだ夢を実現する可能性を秘めているのだ。がんばって欲しいなーと思いつつ、自分も‥‥「夢」というとオーバーだが挑戦してみたいことはまだまだある。大達っちゃんや史香さん、「モト娘。」たちを見てるとこっちも元気が出てくるのだなあ。