江戸時代から伝わる効能

温泉屋ゆや伊藤家に残された数々の古文書の中に、明和9年(1772)につくられた「温泉効記(中原周治貫通著)」、それを嘉永元年(1848)に再録した「温泉主治考(平光胤著)」という本があります。
そこには、元湯温泉がどのような病に効くか列挙され、熱さえなければ「即効あること神のごとく」と記されています。
温泉に入る作法については、「入り方」「入る回数と期間」「食事のとり方」「体調の注意」について詳しく書かれ、「湯に入り病毒を去れば体は健康になる」と記されています。

江戸時代、湯治場の多くは温泉の効能をうたい、湯治客はそれぞれの温泉の決められた作法に基づいて、自分の体調に合わせて湯治を行っていました。

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