弘治元年(1555年)以前に建立
初代 伊藤重佐発願の象徴- 温光寺 -

泉薬湯 温泉津温泉 元湯の
薬師瑠璃光如来を祀る- 御薬師堂 -

源泉から出土された
地蔵菩薩を祀る- 地蔵堂 -

900年以前より
絶え間なく湧出る- 霊泉 -

戦国時代より
守り続けた湯主の軌跡- 古文書 -

千古の歴史を誇る本物の温泉

経営理念

泉薬湯温泉津温泉元湯は湯治・保養の温泉である。
湯治・保養の温泉の役割は、恵まれた泉質を変質させず、次世代に伝えることである

  1. 自然湧出自噴泉の源泉・薬湯としての泉質を護る
  2. 温泉は天与のものであり、未来の人のものである
  3. 温泉は経済価値に重点を置く観光資源ではなく生涯を健全に過ごすための厚生資源である
  4. 温泉の湯治療養としての公益性・福祉性を忘れてはならない
  5. 湯治・保養の温泉経営は社会事業である

泉薬湯のはじまり
狸の池発見伝説

温泉津の住古の今の地に、自然自噴し湧出していた温泉。
この温泉に手を加え、湯坪を構え假屋を建て温泉場を創ったのが 温泉屋ゆや 伊藤家初代の伊藤重佐。
重佐が湯主となった経緯・湯税上納と相続の継承を記した文書「温泉由来記の釈文(1555年)」
に記された「狸の池発見伝説」が歴史ある霊泉、泉薬湯 元湯の始まりと伝えられています。

お知らせ

泉薬湯 温泉津温泉 元湯

営業案内

営業時間 3月~11月 6:00~20:00(最終受付 19:30)
12月~2月 6:00~19:00(最終受付 18:30)
短縮営業日 毎月第3月曜日 6:00~15:00(最終受付 14:30)
※第3月曜日が祝日の場合は翌日が短縮営業日となります。
定休日 毎年11月 第3月曜日
無料開放日 毎年7月7日 医王山温光寺薬師如来御例祭(お薬師さん祭)
無料駐車場 第1駐車場 当館前 乗用車5台分
第2駐車場 当館より15m 乗用車5台分
第3駐車場 当館より200m 乗用車12台分
※キャンピングカー・マイクロバスでお越しの方は第3駐車場へお願いします。
入浴料 大人 中学生以上 500円
小人 1歳以上~小学生以下 250円
入浴券 10枚/束 4,000円
※1時間以内
入浴関連用品 フェイスタオル    300円
固形石鹸       100円
リンスインシャンプー 250円
髭剃り          50円
源泉水販売 200円/L
※1L以上、L単位で販売
2L・5L・8L容器販売。(持ち込み容器は10L容器まで可)
20L以上購入の場合は事前にご連絡ください。
飲泉用ではありません。持ち帰りのみの販売です。郵送は承っておりません。
清掃 当館は営業終了後、毎日「湯」を抜いて清掃を行い、常に「新鮮な湯」の提供を心掛けております。
また、月1回、排水溝の高圧洗浄作業等を行うため短縮営業日を設けさせていただいております。
その他
  • 当館には備付の入浴関連用品はございません。
    ご入用の方はお持ちいただくか、当館でご購入ください。
  • 当館にはシャワー等の給湯設備はございません。
    体を洗ったり、洗髪をされる方は浴槽の湯又は水道水をご使用ください。
  • コンセントをご使用の方は有料でお使いいただけます。
    ご使用の際は番台にお声がけください。
脱衣ロッカー

温泉情報

特性 掘削、ボーリング、動力による抑揚をせず、自然の力で地底からじっくりと湧き出ている自然自噴湧出温泉です。

加水・加熱・冷却・循環をしない本物の源泉掛け流しで、源泉から浴槽までの距離はわずか1~1.6mと非常に近く、泉質が老化することなく、源泉から湧出した温泉の処女水がそのまま浴槽に流れ込んでいます。元湯温泉では、この温泉の処女性を保つために分湯は行っていません。
源泉から老化することなく地上に出た温泉の成分の一部は空気に触れることで酸化し、鍾乳石のように浴場に付着堆積して浴場全体が淡茶褐色の色で覆われています。

含有されている多種多様な成分の構成バランスが非常によく、薬湯としての総合的効能を著しく高めているといわれています。

温泉特性
泉質
源泉名 元湯温泉
泉質 ナトリウム一塩化物温泉(低張性中性高温泉)
泉温 源泉 49.9~50.0度(2024.7現在)
浴槽
  • 熱い湯(46~48度)
  • ぬるい湯(43~44度)
  • 初めての方(38~40度)
※源泉かけ流しの為、外気温や入浴者数など、外的要因により温泉の温度に若干の変動があります。
「療養泉分類の泉質に基づく一般的な効能(適応症)」
浴用効能 筋肉痛若しくは関節の慢性的な痛み又はこわばり(関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、神経痛、五十肩、打撲、捻挫などの慢性期)・冷え性・疲労回復・健康増進・きりきず・痔の痛み・病後回復期・皮膚乾燥症・軽症高血圧・末梢循環障害・自律神経不安定症・耐糖能異常(糖尿病)・軽い喘息または肺気腫・軽い高コレステロール血症・運動麻痺における筋肉のこわばり・ストレスによる諸症状(睡眠障害、うつ状態など)・胃腸機能の低下(胃がもたれる、腸にガスがたまるなど)
飲用効能 萎縮性胃炎・便秘
飲泉について

泉薬湯 温泉津温泉 元湯は、島根県下で保健所より飲泉許可を得ている唯一の温泉ですが、
感染症および 昨今の悪質なマナー違反による影響で衛生管理体制が整わず
現在『飲泉塔』の使用は中止させていただいております。
但し、 毎月7日、朝9時から1時間程度御薬師堂で行われる「薬師瑠璃光如来月々報恩法要」終了後、
法要に参加された方を対象に10分間のみ源泉水(直会)の飲泉提供を行っております。

浴場仏様
江戸時代から伝わる効能

温泉屋ゆや伊藤家に残された数々の古文書の中のひとつ、
1772年に中原周治貫通により書かれた「温泉効記」を、1848年に
平光胤が再録した「温泉主治考」の中には、江戸時代から言い伝えられてきた
温泉津温泉 元湯の効能や入湯時の作法、また、どのような病に効くか
実際に統計をとり、まとめたものが記されています。(当津温泉効目録)

~守り続ける湯主の軌跡~

温泉津温泉 元湯には、戦国時代から現在まで500年もの間、歴史をつなぎ、温泉を
守り続けた湯主たちの半生の記録ともいえる数々の古文書が残されています。
この貴重な古文書には、1597年から約60年に渡る温泉津湯役銀の継続的収納の様子や、
1601年から1900年にかけての入湯者の記録、1831年に勃発した江戸勘定奉行への愁訴にまで
発展した温泉訴訟・小前騒動についてなど、当時の温泉を巡る出来事や村の様子が記されています。

浴場内パノラマ

左右にスワイプできます

敷地内散策

元湯の敷地内には、元湯と歴史を共にした縁深い建造物や造形物があります。
それぞれの創られた歴史的背景に触れ、先人たちの偉業を知り、込められた願いを未来につなげてみませんか?

医王山 温光寺薬師堂

建立 弘治元年(1555)以前
数々の霊験を得た初代伊藤重佐が建立したお堂。盤上に医王薬師如来を祀り、盤下に本願功徳の徳化を流し、温泉場を開発、諸人の疫苦救済を祈願した。

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医王山 温光寺地蔵堂

建立 安永5年(1776)
現在元湯の源泉はこの地蔵堂の下にあり、耳を澄ますと湯の沸く音が聞こえてくる。

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狸の池

薬師堂裏の崖上にあるのが、狸の池発見伝説にも登場する古代の源泉跡。
崖の亀裂に見られる跡から、かつてここに温泉が流れていた事がうかがい知れる。

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湯の華石

湯の華石は、湯の華の累積が岩を形造り、木の葉や虫の跡が交じり合って年代の深さを物語っている。温泉前の畳一枚大の湯の華石は万年石と呼ばれている。

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原爆症適應記念碑

昭和38年(1963)竣工
『霊泉である元湯が原爆後遺症にも適應することを永遠に記念する』ため、広島原爆被爆者の方々の浄財を受け造られた記念碑。

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長命館

明治2年(1869)建立 木造2階建ての本館、大正11年(1922)建立 木造3階建ての別館の2棟からなる。元湯の湯治宿として疫病に苦しむ多くの人々を受け入れてきたが、平成30年(2018)12月31日、老朽化の為閉館。

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飲泉塔 吐泉龍

昭和63年(1988) 4月竣工
龍尾に宝珠を抱え込み、とぐろを巻いて宝珠を天高く持ち上げている姿は、大切な温泉源を守護する姿を表している。

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子宝記念母子像

昭和50年(1975) 1月竣工
終戦直後の昭和24年、栄養失調や過労から母乳不足に悩む農村の母親たちが入湯し、乳の出が良くなった事から建てられた。

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妙好人 浅原才市座像

昭和56年(1981) 1月建立
18代湯主伊藤恕介の遺志を継ぎ、19代湯主伊藤昇介が当町有志の方々の浄財も受け建立に至った、昭和の妙好人、石見の才市の座像。

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明治維新の志士
新谷道太郎翁の胸像

明治維新後温泉津町湯里、瑞泉寺の養子となり、17代湯主伊藤為太郎と親交が厚く、晩年の一時期を伊藤家の借家(現在の胸像建立地)で過ごした。

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アクセスマップ

〒699-2501
島根県大田市温泉津町温泉津ロ208-1
JR温泉津駅より大田市生活バスで5分
TEL 0855-65-2052
(営業時間内のみ受付)
メールでのお問い合わせは受け付けておりません。

近隣市街地からのルート

出雲市より国道9号を経由

広島市より国道261号を経由

浜田市より国道9号を経由