温泉津旅情24 小五 Mさんの元湯調査報告

平成18年 温泉津町F小学校五年生Mさんが、担任の先生と「自分達の住んでいる町を調べる」調査に泉薬湯温泉津温泉元湯にやってきました。後日、B4判二つ折り表紙とも三枚綴り、表題「元湯温泉 ~本物の価値~」という、元湯温泉の調査報告書が届きました。元湯はこの報告書を古い文書と同様大切に保管しています。紹介しますので一読下さい。

元湯温泉の紹介
元湯温泉は、温泉街の中心にあります。温泉津の温泉の中でも、最も古くある泉源を利用しています。誰かがつくったわけでもなく、自然に囲まれてできた温泉です。
ちなみに元湯は「泉薬湯」とも呼ばれます。

元湯温泉の歴史(イラスト 歴史書の入った箱)
1300年前、泉に入っている「タヌキ」がけがをしているところをなめてて、それを旅をしていたおぼうさんが見つけました。タヌキが去ったあと、おぼうさんが泉に手を入れると温かかったので、そのあと、えらい人に報告しました。それから元湯温泉ができました。
江戸時代の入浴者 大森代官井戸平左衛門 作家小泉八雲という記録がありました。

温泉の源泉って何? =熱い湯がわき出るところ
温泉の温度が50Cと真水を温めて50C、同じ50Cでも、どっちが熱く感じるかというと、真水の50Cの方が熱く感じる。それは、温泉の湯は、はだをほごしてくれるから、真水の方より熱く感じない。

赤い物は何? ?夕方ぐらいに、たまに赤い物がうかんでいるけど、それは何?
(イラスト 赤い物の絵)赤い物の正体は「湯の花」でした。
「湯の花」=温泉の成分が集まってできたもの
ちゃんとそうじなどをしているのに、せっちゃくざいなどをつけてもないのに、湯の花がよくそうにつくのは、なぜ? 不思議だなア~。自然にはかなわないな。

質問コーナー (元湯温泉のじょうれん客にインタビユー)
?温泉に入るとどんな気持ち
 Aその日のつかれがとれる~。いい湯だなと思う。
  体のいたいところが楽になった~。など
?温泉の良いところはどこ
 A長い間、体がホカホカする。効能がちゃんときく。など

元湯温泉への思い
みんなが大切にしてきた温泉だから、これからも残ってほしいと思ったし、これからも、みんな大切にしてほしいと調べながら思った。田舎の温泉津なのに、人がたくさん来たのは、温泉津のどこかにみ力を感じるからだと思う。自然に囲まれてできた温泉は、めったにないからこれからもずっと大切にしてほしいと思った。
伊藤さんの言ってたことが、今わかったかもしれない。今も、元湯温泉が残っているということは、世の中が変わっても、人間そのものは変わっていない。これから、自然の恵みをいかに生かし、のこしていくかが、これからの課題だと思う。

という小学生の立派な調査報告です。

(藤昇)

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