その9 紙漉き
次に、漉き舟に水と紙料とトロロアオイを入れ、混ぜ棒により均等に分散させ、数子・調子・捨水の三段階の工程で紙漉きを行います。
石州和紙は、数子(かずし)・調子(ちょうし)・捨水(すてみず)の三段階が基本である。
数子(かずし)とは素早く漉き舟の紙料をすくい上げ、簀全体に和紙の表面を形づける。
調子(ちょうし)とは紙料を比較的深くすくい上げ、前後に調子をとりながら、繊維をからみ合わせ和紙の層をつくる。回数によって厚さが異なる。
捨水(すてみず)とは目的の厚さになれば、簀の上に残った余分な水や紙料を一気にふるい捨てる。
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