1.研究概要 |
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(1)研究主題 |
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自ら学ぶ意欲をもち、新しい課題に向けてたくましく挑戦できる生徒の育成
〜基礎・基本の確実な定着と豊かな心の育成を通して〜 |
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(2)主題設定の理由 |
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@社会の要請から |
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今日の科学技術の進歩と経済の発展は、物質的な豊かさをもたらしたが、その一方で都市への人口集中、少子高齢化、人間関係の希薄化、社会全体のモラル低下等、様々な社会問題も引き起こしている。本校を取り巻く社会においても地域社会の過疎化、核家族化、家庭と学校との連携不足などから、学びを支える社会体験、生活体験が衰退し、生徒の人やものと関わる力が低下していることが課題の一つになってきている。そのため、学校においては、地域社会・家庭との連携を深め、生徒を共に育てていくための関係づくりや地域の豊かな資源を活用した教育活動の展開、開かれた学校教育の推進に努めていく必要がある。また、変化の激しい現代社会においては、いかに社会が変化しようとも自分で考え判断し、自らの将来の道をたくましく切り拓いていける[生きる力]を身につけた生徒を育成することが重要課題であると考える。
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A生徒の実態から |
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本校の生徒は明るく素直であり、与えられた課題には、真面目に取り組もうとする。しかし、学ぶ意欲をもって積極的に課題に取り組んだり、自ら新しい課題を見つけ挑戦していくことについては不十分であり、全体的に見ると、学習に対する取り組みは受動的である。また、他の意見や考えを価値あるものと認め、互いに学び合おうとする姿勢に個人差があり、集団の中で自分の考えを自由に表現できないと感じている生徒もいる。したがって、基礎・基本の確実な定着を促すとともに、いろいろなものの見方や考え方があることを理解し、他から学ぼうとする広く豊かな心を育成することが、最終的に本校生徒の課題とする自ら学ぶ意欲をもつ生徒の育成につながっていくと考える。
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以上、今日的な社会要請、生徒の実態から、基礎・基本の確実な定着と豊かな心の育成を通して「自ら学ぶ意欲をもち、新しい課題に向けてたくましく挑戦できる生徒の育成」に迫れるよう校内研究を推進することにした。
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(3)研究主題のとらえ方 |
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@自ら学ぶ意欲をもつ生徒 |
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学ぶ喜びを経験し、進んで課題追求ができる生徒 |
○ |
基礎・基本を確実に身につけ、自信をもって課題追求ができる生徒 |
○ |
いろいろなものの見方や考え方があることを理解し、他から積極的に学ぼうとする生徒 |
○ |
困難な課題にも粘り強く取り組むことができる生徒 |
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A新しい課題に向けてたくましく挑戦できる生徒 |
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○ |
これまでに学んだことから発展的な課題を見つけ、その解決に向けて主体的に取り組んでいける生徒 |
○ |
これまでに学んだことを今後の自分の学習や生活に応用しながらたくましく成長できる生徒 |
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(4)研究目標 |
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生徒一人一人が主体的に学習に取り組み、互いの意見を尊重し合いながら、新しい課題に向けて挑戦できる学習内容や指導法、地域社会との連携の在り方はどうあればよいか、授業実践を通して明らかにしていく。
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(5)研究仮説 |
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@
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一人一人の生徒の実態を把握し、個に応じたきめ細かな支援を図るための指導方法や指導体制を工夫改善していけば、基礎・基本の確実な定着が促され、学ぶ意欲が高まるであろう。 |
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A
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学習の過程で、生徒同士が意見交換をしたり、互いに学び合える場を設定したりすれば、いろいろなものの見方や考え方があることを理解し、共に学びを深めていこうとする広く豊かな心や、他から積極的に学ぼうとする主体性が育つであろう。 |
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B
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生徒の興味・関心を引き出す素材の教材化や地域の資源を利用した体験的活動の取り入れなど指導内容を工夫改善していけば、生徒は学ぶ喜びを経験し、自ら課題解決を図ろうとするであろう。
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(6)研究内容 |
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@指導方法や指導体制の工夫改善(仮説@に関連して) |
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○生徒の実態に応じた個別指導
○少人数での指導(習熟度別、興味・関心別など)
○ティームティーチングでの指導
○地域講師を活用した指導 |
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A互いの学びのよさを交流し高め合うための場の設定(仮説Aに関連して) |
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○一人一人が生き生きと自己を表現できる場の設定
○グループ、学級集団での意見交換の場や互いに学び合うことのできる場の設定 |
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B指導内容の工夫改善(仮説Bに関連して) |
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○生徒の興味・関心を生かした課題に取り組む学習
○理解の状況に応じた課題に取り組む学習
○ふるさとの自然や文化、人材を活用した体験的学習
○地域・家庭と連携して生徒の体験活動を推進できる場の設定 |
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(7)検証方法 |
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